山口合気会 会長
(山口県合気道連盟 会長)
中村克也
ー中村克也師範略歴ー
昭和14年9月12日生まれ
山口県上関町出身
ー武道歴ー
昭和35年5月 合気道に入門
昭和44年 合気道四段允可
平成19年1月 合気道八段允可
その他、柔道、居合道、空手道など
ーその他の役職ー
全日本合気道連盟理事
山口県合気道連盟会長
財団法人合気会山口県支部長(国内外40道場 内5大学を含む)
柳井市体育協会副会長
柳井市体育協会会長
山口県体育協会評議員
社会福祉法人たぶせ苑理事(平成18年~)
田布施町行政改革推進員(平成17年~)
ー武道活動歴(主なもの)ー
昭和47年11月 全日本合気道連盟演武大会に出場(日本武道館)以来出場13回
昭和59年11月 韓国合気道協会と山口県支部の姉妹結縁締結
平成5年6月 ニューヨークにおいて講習会の講師
平成14年10月 ブルゴーニュ大学からの招請で大学生16人の引率団長
同大学他パリ道場を含め3地区の講師と指導
平成15年10月 南アメリカ合気道40周年記念演武大会に招請を受け演武と講師を務める
— 山口合気会創立60周年記念 合気道大会 パンフレットより —
山口合気会創立60周年記念行事を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
昭和35年に村重有利先生(合気道九段)が合気道開祖植芝盛平先生をここ柳井市に初めてお迎えし、神技とご講和をご披露戴いたのが60年前のことでした。
これを機に沼田敏夫先生が支部長を引き受けられ、合気道山口県支部を発足させ、若干20歳の私もこの修行に加わり、今日まで普及発展して参りました。この間、本部道場からのご指導をいただき、開祖植芝盛平道主から二代道主植芝吉祥丸先生、そして現在の道主植芝守央先生のご指導あって、今日の山口合気会が発展してきたことは言うまでもありません。
私の合気道の師、村重有利先生が終始一貫、開祖植芝盛平先生に対し、まるで神を崇めるような姿勢で付き添う姿に驚いたことも確かに記憶しております。日本伝統古来の武士道を包含する「和の武道」が競争と対立をこえ共栄の精神で、共に広く社会に貢献し、これまでになかった武道として、今や世界140か国へと国内2400道場を数える発展を遂げた現在は、当時と比較して隔世の感を覚えます。
ここに合気道開祖が世に問う合気道の理念を正しく継承することが、後に続く私を含めた会員の務めであり、これが一番難しいことだと思いますが、日々の稽古を通じ、健全社会の貢献に寄与すべきだと考えます。
今年は新元号の御代となりますが時代も大きく変わるでしょう。
こうした時代に会っても合気道は日本古来の伝統文化の道筋から少しも外れることなく各々の日々の務めを果たしていくこと。時代はどのように変わろうとも、開祖の遺した高邁な理念を技で体現していく、悠久の時代にもこの精神文化を繋いでいくことが、合気道の規範であり根幹であると思います。
70周年を目指して変わることなく共に歩んで行きましょう。
2021年2月7日 山口合気会高段者証書授与式